ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

Maas

「破壊的イノベーション」にフォーカスした投資で知られる米国のアーク・インベストメント・マネジメント・エルエルシー(ARK社)は、「サービスとしてのモビリティ」 (Mobility-as-a-Service:MaaS)に関するホワイトペーパー(白書)

http://www.nikkoam.com/files/sp/ark/docs/mobility-as-a-service-white-paper-20171025-j.pdf

の中で、「2019年までに自動運転タクシーが商業化され、2020年代の終わり頃には自動運転タクシーがポイント・ツー・ポイントの移動手段の主流になる」と予想しています。

もちろんその実現までには自動運転システム性能の立証や自動運転タクシーサービス・ネットワークの構築をはじめとする、クリアしなければならない数多くの課題がありますが、仮に導入・浸透が実現すれば、さまざまなインパクトを各方面にもたらす可能性があります。ARK社は自動運転タクシーの魅力的な経済性や利便性により、既に起こりつつある“移動手段の「保有」から「利用」への流れ”が加速すると予想しています。

MaaSによって、ITの世界から私たちの身近なところまで「as a Service」がやって来たという感じでしょうか。

MaaSでサービスとして使うMobilityとはズバリ、クルマや自転車など「(個人、法人が所有し)移動に使うもの」のことです。つまりMaaSとは、移動手段を車や自転車の所有という「モノ」で提供するのではなく、「サービス」として提供するシェアリング・エコノミーの発展形なのです。

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最近は「SaaS」や「PaaS」といった「〜aaS」という表現で、さまざまなクラウドサービスを表す場合が多いことは、もはや常識になりつつあります。

「aaS」は「〜as a Service」の略語で、日本語に直訳すると「サービスとして」という意味。


SaaSとは、「Software as a Service」の頭文字を取った略語で「サース」と読みます。
これまでパッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利用する形態のことを指します。
SaaSの特徴としては、以下のようなものが考えられます。
・データをインターネット上に保存することができる
・PC、スマートフォンタブレットなど端末を選ばずにデータにアクセスできる
・複数の人間が同一データを共有し、更に編集もできる
Google AppsSalesforceなどがSaaS型サービスの代表例として挙げられるでしょう。

PaaSは「Platform as a Service」の頭文字を取った略語で「パース」と読みます。
アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどのプラットフォーム一式を、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。
このPaaSは、エンドユーザにオンライン上でサービスを提供するSaaSの考え方をさらに深化させたものとなり、プラットフォームを大規模なデータセンターなどに用意して外部に開放し、主に企業などのユーザーが、その上にサービスを開発するものになっています。
開発者は、あるシステム設計に沿った方法でアプリケーションを開発できるので、コストを抑えてかつ早くシステム開発をおこなうことができます。 Google App EngineMicrosoft Azure(マイクロソフト・アジュール)などが代表的なサービスとして挙げられるでしょう。

IaaSは「Infrastructure as a Service」の頭文字を取った略語で「イァース」と読みます。
情報システムの稼動に必要な仮想サーバをはじめとした機材やネットワークなどのインフラを、インターネット上のサービスとして提供する形態のことを指します。少々乱暴に区分すると、これまでのホスティングサービスと言われるサービスと提供範囲の区分ではほぼ変わりません。では何が異なるかと言うと、IaaSの最後の「サービス」という点になります。サーバを利用する際に必要なハードウェアのスペックやOSを、ユーザーが自分で自由に選定して、ネットワーク越しに利用することが可能です。Google Compute Engine や Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) が代表的なサービスとして挙げられます。