ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

経営者が選ぶ孫子の言葉

一に曰く道、二に曰く天、三に曰く地、四に曰く将、五に曰く法
(戦争を始める前に五つのことについて考える必要がある。道=国民と君主とを一心同体にさせる、天=天候の条件、地=地理的条件、将=将帥の器量、法=軍の規律)

 

将とは、智、信、仁、勇、厳なり
(将が備えるべき能力とは、物事を明察する知力、部下からの信頼、部下を思いやる心、困難にくじけない勇気、軍律を維持する厳格さである)

 

而るに爵禄百金を愛みて、敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。民の将には非ざるなり。主の佐には非ざるなり。勝ちの主には非ざるなり
(間諜に爵位や俸禄を与えることを惜しんで、敵情を探知しようとしないのは、不仁の至りであり、将としての資格もなく、君主の補佐も務まらず、勝利を得ることもできない)


一に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝
(戦争においては戦力の比較検討が非常に重要で、物差しで距離を測る=度、物量を升で量る=量、兵士の数を計る=数、以上のものを敵と自分で比較=称、勝算を立てる=勝)


智者の慮は、必ず利害を雑(まじ)う
(思慮深い人は、物事を利益と損失の両面から考える)
未だ戦わずに廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり
(開戦に先立つ作戦会議で勝算が立つのは、勝利を得るための条件が整っているからである)

 

将軍の事は、静かにして以て幽(かそけ)く、正しくして以て治まる
(将軍たる者は、あくまでも冷静で、内心がうかがわれぬほど奥深く、公正に処置するため、軍隊が整然と統治されるのである)