ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

脱炭素とプラチナ価格

世界が脱炭素を目指すに当たって新エネルギー源として期待されているのが温室効果ガスを排出しない水素だ。そして、プラチナは水素製造装置や(水素から電気を生み出す)燃料電池の電極触媒として使用されることから、水素社会実現による需要の拡大が期待されている。

プラチナ需要を左右するという意味で特に注目されているのがFCV(燃料電池車)だ。ディーゼル車の排ガス触媒として使用されるプラチナの量は1台当たり数グラムと目されているが、FCVでは1台当たり約40グラムと、ディーゼル車の約10倍のプラチナが使用されているとみられる。

脱炭素の一環として、既に主要国では2020年代半ばから2040年にかけてガソリン車やディーゼル車の新車販売禁止方針が相次いで打ち出されていることから、その代替としてFCVが普及することで、プラチナ需要が大きく拡大することが期待されている。

WPIC(World Platinum Investment Council)は、水素技術向けのプラチナ需要が増加することで、2035年までにプラチナの全需要は1.3倍強になると予想しています(増加予想93.3トン。足元の需要248.9トン)。