ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

演繹でも帰納でもない第3の発想法「アブダクション」

アブダクションとは、ユニークな仮説を導き出す推論のこと。
仮説とは、論理的に、すなわち演繹によっても帰納によっても、まだ検証されていない「未知なるアイデア」のこと。
仮説があって、はじめて演繹したり帰納したり(ロジカルシンキング)できるということ。


アブダクションの基本プロセス
例)チキンラーメンのアイデア

1ある「意外な事実」を発見、観察する。
 てんぷらはサクサクしている。


2その理由について疑念を抱く
 水で溶いた小麦粉を油で揚げると、なぜサクサクするのか?


3それを説明しうるであろう「仮説」を直観に従って導き出す
 油で揚げると水分が蒸発するから


4「「仮説」が正しければ、「意外な事実」は当然の事実である」といえる関係が成り立つかどうかを検証する。
 ゆでた麺を油で揚げてみる


5上記4が成り立つならば、その仮説は正しい
 麺の水分が飛び、乾燥麺ができあがった。

演繹的もしくは帰納的な手法では、だれもが使っているせいで独自性が生まれてきにくい。
演繹と帰納の世界からは、Wiiのようなユニークな商品は生まれてこない。


ロジカルシンキングのトレーニングも重要だが、より高みを目指すならアブダクションも訓練すべき。



トーマスエジソンが自分の研究室に掲げた、18世紀の画家ジョシュア・レイノルズの言葉
「頭を使う、考える、というとには努力がいる。額に汗する労働にも、似た厳しさがある。人はいろいろな言い訳を自分に設けて、このハードワークから逃避しがちなもの」
There is no expedient to which a man will not resort to avoid the real labor of thinking.