ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

ネーミング

ヒットネーミングとは、「商品をその名で呼んだときに、より、その商品らしさが際立ち、呼ぶ者にとって、その名を呼ぶことが気持ち良い名前」である。

1 商品プロフィール 商品の具体的な機能や特性、種類、形状 など
2 具体的なイメージやライフスタイル どんな生活の中で、展開されるイメージはなにか。
3 ターゲット男・女・子供・主婦・サラリーマン・女子高校生などの決定
4 外部環境 商品に対してニーズがどのような形であるのか、多いか、少ないか など
5 競合状況 競合他社の戦略、そのネーミングを細かく検討する。
6 ネーミングづくりの目標 親しみやすくか、機能性を連想させるか。差別化のポイントを抽出する
7 ネーミング・コンセプト 今までの検討項目から、ずばり絞り込んだコンセプトを構
8 ネーミング表現 表現案を数多くだし、チェックを重ねていく。
9 評価・決定 意味、イメージ、語感、形などに基準により、評価決定する。 外国語は言語的なネイティブチェックも必要です 。






1.文字列を見た目の心理
漢字縦書き、横書き逆配列 伝統的
漢字横書き 重厚な語感
ひらがな ソフトな語感
カタカナ 斬新的
英数字 知的、技術的、機械的
ギリシャ文字、記号を含むもの 近未来的

2.組み合わせ手法

商標には文字商標、図形商標(2次元および立体(3次元))、結合商標があり、このうち文字を含むのは文字商標と結合商標である。文字列の1部だけを図案化、色彩化したり、異なるフォント、文字サイズ、段の変更、社名、コーポレーションID, ハウスマークの挿入などあります。

3.読み方や語感による心理的効果
濁音たとえば”ダ”、”GA”の選択 ダイナミックな印象
半濁音たとえば”ぱ”、”PO”の選択 軽快でソフトな印象
擬人化 たとえば ”くん” ”すけ” 親しみ易い語感
語尾を”a”にする。例)Aptiva ® フレンドリーな語感

4.変形、抽出、結合による造語 (以下の各例はそれぞれ各社の登録商標です。)
省略形 例)東芝FEDEX
頭文字 例)JR、TDKIBM
語尾変化 例)トロピカーナ
結合 例)ポケットモンスター


★一般名称的なネーミングの場合
●メリット
 ・商品特長・内容がよりわかりやすくユーザーに伝わる
 ・本来ある言葉の組合せなので覚えやすい
●デメリット
 ・一社固有のブランド化とすることが難しい場合がある
 ・既成の言葉から構成されているため、新規性・インパクトに欠ける

★固有名詞的なネーミングの場合
●メリット
 ・一度覚えてもらえれば、そのジャンルの代名詞的なブランドになりうる
 ・表記を短くすることができ、より覚えやすく流通しやすい
●デメリット
 ・ネーミングを浸透させるために相応のコスト・時間がかかる
 ・初期の段階ではネーミングの補足説明が必要となる


固有名詞的なネーミングでは、ショルダーフレーズを用いることで、「ネーミングだけでは商品内容が分かりにくい」というデメリットを補うことが出来ます。

ポカリスエット大塚製薬<飲料>
「イオンサプライ」
ポカリスエットは、30年続いている長寿ブランドですが、ショルダーフレーズは数年ごとに変更されています(「アイソトニックドリンク」、「リフレッシュメントウォーター」など)。時代の流れに合わせてショルダーフレーズを変えるのも、ブランド戦略の一つです。