ハーバード・E・クラグマン博士(H E,Krugman 1965,1972)がネラル・エレクトリック社に勤務していたときに発見。
1回目の広告接触 → それは何だろうという反応(What is it?)
2回目の広告接触 → 何について語っているのだろうという反応(What of it?)
3回目の広告接触 → 思い出させる反応。「ああ、あの広告ね」と思い出す
4回以降の広告接触 → 反応は3回目の反復に過ぎない。→ 同じ反応しか引き出せない
また、この後、ネイプルズ(1979)が、広告の露出回数とその効果に関する多くの研究を再検討するなかで広告媒体を考えるときのガイドラインとして12の結論を導き出しており、そこでも、反応が起こらない水準(最低有効フリケンシー(frequency:頻度))と、それ以上、接触してもあまり効果が無いだろうとみられるフリケンシーの水準(最高有効フリケンシー)を調べることによって、「大体において、1購買サイクル内に最低3回というのが最適露出頻度である。言い換えれば、最大の反応を生み出せる最低の露出フリケンシーの水準はブランドの1購買サイクル内に、あるいは4週間に3回である」と結論づけている。広告には莫大の費用がかかるので、できるだけ最小のコストで行いたいということが重大な課題だったのである。
現在でも広告業界では常識的に、DM(ダイレクト・メール)については「3信DM(3度は同じ消費者に発信すること)」が有効であるとされ、また、ターゲットとなる消費者に対しては「3媒体接触(3種類の異なるメディアで同時に訴求する)」が必要だとされている。