心の知能指数（こころのちのうしすう、英: Emotional Intelligence Quotient、EQ）は、心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標である。心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。
EQの五大要素
EQという概念を考案したエール大学のピーター・サロヴェイとニューハンプシャー大学のジョン・メイヤーによると、EQの五大要素は以下の通りだ。
1.自分の感情を正確に知る
2.自分の感情をコントロールできる
3.楽観的にものごとを考える、もしくは自己を動機づける
4.相手の感情を知る
5.社交能力、対人関係能力
これらの重要性を疑う人はあまりいないだろう。
ただ、日本においては、勉強ばかりしていると、この手の感情の知能のようなもの、とくに対人関係能力が犠牲になってしまうとされることが多い。
確かに、「勉強ばかり」していると、そういうこともあり得るだろうが、勉強ができることと、この手のEQ能力が高いことがトレードオフのような関係になっていると考えるのも、明らかに極論だろう。
もともとEQの考え方というのは、ハーバードのビジネス・スクールのようなエリート大学を出ているのに、社会的成功を収めることができない人間の研究から始まったとされる。
