ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

企業文化の構築においての「場所」

なぜピクサーは、社内に(チームごとのスタジオではなく)1つの広大で開放的なアトリウムをつくり、人々が予期せぬ相手と始終遭遇し、非公式で偶然の交流が生まれる環境を設けているのだろうか。なぜニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグは、防音ドアで遮られ独立した執務室ではなく、大部屋でスタッフに囲まれて仕事をするのを好むのだろうか。また、なぜハイテク企業はシリコンバレーに集まり、金融会社はロンドンやニューヨークに集まるのだろうか。

これらの問いにはもちろん多数の答えがあるが、1つ明白なのは、場所が文化を形づくるということだ。開放的な建築構造は、職場における特定の行動様式――コラボレーションなど――を促進する。都市や国によっては、会社が形成しようとする文化を強化、あるいは否定するような地域文化が存在する。立地、建築構造、美観設計など、場所というものはその職場で働く人たちの価値観や行動様式に影響を及ぼす。