ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

社長就任 最初の100日にやること

ボストン コンサルティング グループが数多くの企業のトップに「もし、もう一度やり直せるとしたら、最初の100日に何をするか」というインタビューをしたところ、下記のような事柄がかなりのCEO(最高経営責任者)から共通の答えとして挙げられた。

CEOたちが挙げた最初の100日間にすべき10カ条

(1)会社のリーダーシップチームを見直し、就任後最初の30日以内に、改革の第1ラウンドを完了する。

(2)CEO自身の「より良い会社」のビジョンを伝え、そのビジョンに到達する道筋を社員が理解しているかどうかを確認する。

(3)最前線の営業スタッフ10人と会って、「自社は何をすべきか」を聞いてみる。

(4)主要なお客様10人とお会いし、自社の事業に対する外からの見方を伺う。

(5)自分自身のクセに注意して直す。

(6)経営再建の途上では、優先プロジェクトを決めるまで、自由裁量の支出をすべてストップする。

(7)自社の事業で利益がどのプロセスで生まれているかを見極め、カギとなる部分に焦点を絞り、簡単な指標で報告させる。

(8)過去からの負の遺産を解明し、速やかに処理する。

(9)見えないチャンスと脅威を感知する能力をつける。必要な場合は応急措置を施す。すぐできる「クイックヒット策」のリストを常に更新していく。

(10)コミュニケーションのマスタープランを作り、一貫してそれを実行することで、株主の期待をマネージしていく。

(出所:ボストン コンサルティング グループ 『展望』Vol. 147 「リーダー就任: 最初の100日間」)

それに加え、以下2点が大事

仕事柄、様々な経営者の方々が、副社長あるいは専務、常務という立場から社長になり、何期かを務めていかれる間、ずっとお付き合いをさせていただくという経験に恵まれた。その中で、「なるほど、この方は最初の100日をうまく過ごし、その後も大きな足跡を残されたな」という複数のケースに共通のパターンがあるのだ。

 まず第1のポイント。それは、最初に何をするか、ということを考える際に、足元のビジネス上の要件だけを見るのではなく、歴史の中での自分の大きな役割を考えることから始める、ということ。そして、それを念頭に置いて、具体的になすべきことを組み立てていくことである。

 第2のポイント。これは、第1のポイントと表裏一体であり、かなり似たようなところもあるのだけれど、今度は視点を将来に転じ、2期なり3期なりを務めあげた時点に自らを置いてみる。そしてその時点から振り返って、「平社員からトップの役割に至り、そしてそれを務めあげるまでの自分のキャリアは、どういう流れに導かれて、どのようなものになったか」というストーリーを考える。

 企業トップとは、実に孤独であり、異様なまでのプレッシャーにさらされる存在だ。そういう状況に入っていくに当たり、「自分自身の人生とキャリアについてのストーリー」、それも今から何年か後、社長としての責務を果たした状態を想像して、その時点から考える「ストーリー」がある、ということは、大きな力になるはずだ。