ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

リーダーシップ評価指数

リーダーシップ評価指数は、「個人」と「組織」という2つの側面・領域から成り立っている。個人面では、経営トップおよび主要な経営幹部の個人的な資質(能力、特性、性格など)を測る。組織面では、リーダーシップを管理するために経営陣が組織全体に築いている体制と、その体制が個々の事業環境にどう適用されているかを測定する。これら2つの領域に、リーダーシップと人的資本に関するこれまでの諸研究を加味してリーダーシップ・キャピタル指数とすれば、投資家が企業を評価する際の情報として活用できる。それぞれの領域は、次の5項目で構成される。

●個人

1.個人的資質:有能なリーダーとして必要な個人的資質をどの程度発揮しているか(知性、感情、人間関係、健康、倫理などの面において)。

2.戦略力:将来への見通しを明確に示し、それに合わせて自社の戦略的ポジショニングを調整できているか。

3.遂行力:実際に変化を起こし、約束した結果を達成できているか。

4.従業員との関係:現在および将来の人材の能力を高め、コミットメントと貢献を引き出せているか。

5.リーダーシップの優位性:経営メンバーはどの程度、顧客の期待に添った行動ができているか(経営陣の公的人格と実際の行動は一致しているか)。

●組織

1.文化構築力:顧客重視の文化を組織全体に築いているか。

2.人材管理力:人材のフロー(採用、保持、補充)をうまく管理できているか。

3.業績に関する説明責任:業績管理の諸制度は従業員にポジティブな言動を促しているか(適切な報酬制度など)。

4.情報活用力:組織において情報がトップから下層へ、下層からトップへ、そして部門を横断してあまねく行き渡っているか。

5.業務慣行:変化の激しい今日のビジネス環境に対応するための、組織設計とガバナンスができているか。