ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

成長対話

「否定形+過去形」の質問の答えは言い訳
「なぜ?しなかったのか」「なぜ?できなかったのか」と尋ねるパターン。これをすると、部下からの返答はほぼ100%言い訳になります。それどころか部下は詰問されていると感じ、士気が下がる恐れさえあります。

部下の仕事が計画通り進んでいないと、社長や上司は愉快ではありません。思わず「なぜ〜しなかったんだ」と言いたくなるでしょう。でも、そうした過去形を含む否定形の質問を口に出して部下に質問してしまうと、マイナスの結果しか生まれません。

「期待して任せたんだから、それくらいの仕事はもう1人でどんどん進めてくれよ」と嘆きのニュアンスが言外に伝わり、「残念な社員のレッテルを貼られたのではないか」と部下は感じるのです。

質問の視点を過去から現在や未来に変える
仕事が成功したにせよ、失敗したにせよ、起きた現実を変えることはできません。むしろ、大切なのは、現実を踏まえて今後どのようにしていくかです。つまり、視点を過去ではなく、現在と未来に向けるのです。

スムーズに視点を切り替える方法があります。それは、現在形と未来形で必ず質問すること。例えば、「今、どんな仕上がりかな」と聞きます。もし、この段階で計画通りに仕事が進んでいないようなら「今後どうしていこうか」と続けるのです。これなら、部下のこれまでの行動を否定していないので、まず雰囲気が悪くなりません。

しかも、話題が未来のことになるので、既に起きたことに対する言い訳が部下から減り、話が前向きになります。つまり、現状を率直に受け止め、今後どう改善していくか自主的に本人に考えさせ、「現状を変えよう」という気にさせていくわけです。

部下に質問するときは、過去形を含む否定形を封印する――。このことを肝に銘じてください。