支配主義者、自己完結者、不平屋を採用プロセスで見つけ、雇わないようにする
どの企業も、候補者をスキルセットと経験に応じて選抜する。可能な限り優秀で頭脳明晰な人材を見つけて雇いたいのは、誰しも同じだ。当社ではそこにさらなる要件を設けている。チームで働く環境に適応する能力だ。それを測るために、以下のようなせりふを用いる。
「リーダーとしてのあなたの責任を、説明してみてください」
「あなたは誰かのキャリアを本質的に向上させたことがありますか。4人ほど挙げ、教えてください」
「あなたの会社の同僚2〜3人について、説明してみてください。あなたとの関係も教えてください」
「あなたが職場で最高の日を過ごしたのは、何をした時ですか」
「あなたにとって、社内政治とは何を意味しますか。それは自分の仕事だと考えますか」
「あなたがリーダーを務め、失敗に終わったプロジェクトについて教えてください。失敗の理由と、そこから学んだことは何でしょうか」
面接担当者はこうした問いを対話のきっかけとして、追加の質問をしていく。採用されるべき候補者は、優先順位が「会社、チーム、自分」の順番であることがはっきり表れる人だ。そのような人材は、会社の使命を自身の関心事より上位に置き、他者の模範となる可能性が高い。