ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

PSM分析

Price Sensitivity Measurementの略

PSM分析とは

消費者(調査回答者)の商品に対する価格感(値頃感)を探るための手法です。最適な価格を検討するうえで基準となる価格帯を抽出します。


価格帯を構成する指標
上限価格 これを上回ると、高すぎて購入されなくなる価格。
下限価格 これを下回ると、商品の品質が不安になって購入されなくなる価格。
理想価格 価格に対する抵抗感が最も弱く、受け入れられやすい価格。
妥協価格 理想とはいえないが、このくらいなら許容できる価格。
受容価格帯 上限価格〜下限価格の範囲で、理想価格・妥協価格はこの内にある。
理想価格・妥協価格を基準にこの範囲内で価格設定を検討する。

これらの指標は下記のような4つの質問から求めます。

* 「安いな」と思う金額
* 「安すぎて品質が不安」になる金額
* 「高いな」と思う金額
* 「高すぎて買わない」金額

これら4つの回答結果を、価格を横軸に、回答者の累積グラフを引けば、4つの曲線の交点から上記の各指標を導くことができます。



■実施方法
製品やサービスについて、特徴(機能・デザイン)よく説明をしたうえで、
その価格について以下の通り質問する
インターネットで実施するときは、画像などを見せるなどの工夫も必要

1. この製品が安いと思い始める価格はいくらからですか?
2. この製品が高いと思い始める価格はいくらからですか?
3. この製品は高過ぎるので買わないと感じる価格はいくらですか?
4. この製品は安過ぎるので買わないと感じる価格はいくらですか?


 各セルの数字は、累積回答件数です。

 「高いと思い始める」「高過ぎるので買わない」の行については、[安い方から高い方]へ数字を累積した数字にします。逆に、「安いと思い始める」「安過ぎるので買わない」の行は、[高い方から安い方]へ数字を累積した数字にします。当調査の回答者数は100人ですから、累積回答件数は最大で100 件となります。

 この数字の見方ですが、例えばこのデザイナー文房具を高いと思い始める人は、400円で5人、500円で24人、600円で55人と増えていくということを意味しています。

これをグラフ化して、交差するところの価格を見ます。

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1.上限価格(最高価格)とは、

最も利益が得られる価格であるが、価格自体に特徴がある。これ以上高いと誰も買ってくれないという価格を表します。プレミアム感を出したい高級品や玄人向けの商品の値付けの参考になります。


2.下限価格(安さの限界点)

消費者がこの価格以下だと品質に問題があるのではないかと感じる価格を表します。特売品、セール品の値付けの参考になります。固定設備が大きく、大量生産大量販売しないとマーケットに受け入れられない製品・サービスの価格の戦略に使う。半導体、CD、オーディオテープなど・・