組織の中において、対立やコンフリクトはよく発生するものである。
50年前は、コンフリクトは取り除くべき悪だと捉えられていたが、20年ほど前から、存在そのものは避けようのない必要悪として受け入れようと考えられるようになってきた。
しかし、最近では、コンフリクトは組織活性化に役立つ必要なものとして見直されてきている。
心理学者のトーマスとキルマンは、人が対立したときに取りうる態度について、5つのモードに分類した。「対立モード」が参考になる。
これは、“自己主張の激しさ”と“他人の話を聞く度合い”の2軸で、対立に対する姿勢をマトリクスにしたもので、“競争、回避、受容、協調”さらに中庸を“妥協”として5つに分類したものである。
「協調的問題解決」が最も発展的な関係につながるが、必ずしも、どの姿勢が正しいというわけではなく、相手の対応や状況を把握して、姿勢を決めることが重要である。