ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。

差別化  競争からの脱却

他社との差別化を図るために、自社の製品やサービスを良くしていこうと努力する。
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他社も同じ努力をする。

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つまり、向かう先は同じになり、結果として同質化し、
差がなくなっていく。

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改良には、2パターンがある。
①付加型:携帯に・・・カメラ、防水

②増殖型:ポッキー・・・イチゴ、抹茶・・・

どこかが売れれば、他社が真似をして追いつこうとする。
同じカテゴリーで、製品やサービスがあふれる。
同質化し、ユーザーは、選択が困難になる。

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差別化するには、他社と競争するのではなく、競争から脱却しなければならない


競争から脱却するためには・・・・
1)引き算
何かをそぎ落としつつ、上質にするなど、単に足りないだけでなく、付加価値をつけ、矛盾と思われるものを共存させる。
  例)グーグルの検索ページ

2)見方を変える(分類を変える)
見方や分類を変えることで、ユーザーの製品やサービスから得られる価値が変化する。
  例)アイボ(できそこないロボット→ペット)

3)媚びない。わが道を行く
  例)mini:小さいというデメリットはお構いなしに、
      「小さいけど何か?」と正面きってメッセージを伝える。

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上記のような例に共通するのは、その差別化戦略が、市場調査に基づいていないということ。

市場調査によって、
消費者は、自社製品やサービスを、どれほど気に入っているかを教えてくれるが、
他社とどれだけ違っているかは教えてくれない。
どうすれば、消費者を驚かすことができるかも、教えてくれない。

★データは重要であるが、可能な限り、「意味」を見出さなくてはならない。

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データで「どうすれば売れるのか」がわかるわけがない。

人が、人のことを、完全に理解できるわけがないのだから、当然のこと。
それほど、人は単純ではない。

だから、可能な限り「意味」を見出し、真理に近づく努力が必要。

マーケティングは、極めて「人間的」なプロセス。
=差別化は、手段ではなく、プロセスだ(考え方であり、取り組みだ)。