まずは2つの軸を選びます。この作業はセグメンテーションと呼ばれます。二つの軸を選ぶ事により、市場を鳥瞰的に捕え、細分化のプロフィールを明らかにします。セグメンテーションで2つの軸を抽出する事によって、市場は最低でも4つに細分化されます。
セグメンテーション化された市場の中で、どこを攻略するか選択する作業がターゲティングです。ターゲティングする市場を選択する上で、それぞれのセグメントがどの程度魅力的か知り、評価していかなくてはなりません。その結果を元に、どのセグメントを標的としていくかを決定します。
ターゲットとなるセグメントの中での競合との差別化を、どのように行うかを決める事がポジショニングです。
STPを決定する作業は、マーケティング戦略の中核にも値することもあり、かなりの時間を要して分析を行う必要があります。
最も大変な作業はセグメンテーションで行う、軸を抽出する作業です。セグメンテーションの段階でベストと思っていた軸が、競合を調べたり、市場のニーズを調べて行く上で、ターゲットとする事が難しかったり、競合が強すぎて上手いポジショニングが無かったりします。
このような場合には、再度セグメンテーションにおける軸の抽出をやり直さなくてはなりません。
STPというタスクですが、S→T→Pの流れで必ず行う必要はありません。