米国の実質金利が低下すれば金価格が上昇しやすいという関係性がある。ここで、実質金利とは10年国債利回りから10年先期待インフレ率を引いた値とする。
10年国債利回りが1%まで上昇し、10年先期待インフレ率も2%まで上昇すれば、金価格は1,900米ドルまで上昇する計算になる。
市場の予想物価上昇率を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は8日に2.22%と2014年8月以来、6年半ぶりの水準に。
米国債10年利回りは1.2を超える水準。
実質金利は
1.27-2.22=-1.05%
米欧を中心に物価上昇圧力が高まってきた。新型コロナウイルス禍で多くの製品の供給や輸送力が細るなか、大規模な財政出動やワクチン普及による経済正常化で需要が急回復すれば、物価高が加速する可能性がある。