■RAP食
・脂質をコントロール(油と脂を減らす)
・マクロファージ等免疫細胞を元気にするために腸内フローラのバランスを改善(マクロファージ等免疫細胞を元気にして脂質の掃除を促進)
・血管の隙間を作らない甘いものとお酒を控える
◎摂る食品
[毎日]
ところてん 130gx2回 毎日最低でも130g
ざるを使い流水でしっかり洗う
三杯酢で食べるのはNG
ところてんの成分基準
炭水化物1.2g/100g以上&脂質0.1g/100g以上&糖質0.1g/100g以上
野菜ジュース(果汁なし)x2回
<野菜でプラークが溜まりにくくなる理由>
一部の野菜がマクロファージを活性化
消化酵素が油を分解(大根おろしが最強)
植物性化学物質が影響か
食物繊維が油を排出
酵母菌が腸内細菌を活性化
[週に3~5回]
海藻(もずく、メカブ、ガゴメ、トロロこんぶ、茎わかめ)
マクロファージを活性化させる働きがあるフコイダンが含まれる
[隔日]
ヨーグルト30g(分量厳守!ブルガリア、プレーンヨーグルト、無脂肪はNG)
◎減らすべき食品
【油と脂、脂質の多い食品】
健康によいとされるオリーブオイルやアマニ油等含め油は全て減らす。
鯖などの青魚でも脂によってプラークが大きくなる。
食品についても肉、魚を問わず脂は減らす。
脂質の多い食品
牛乳、アボカド、大豆、玄米、麦、ミックスナッツ
フィッシュオイル(EPA・DHAサプリ)も油なのでNG
マヨネーズはもちろんNG
【血管に隙間を作る食品】
甘いものとアルコールは血管に隙間をつくり、脂肪滴を血管に入りやすくする。
【腸内フローラのバランスを壊す食品<摂取過多NG>】
納豆(週一まで)、キムチ、チーズ(プロセスチーズはOK)は頻回NG
ただし、加熱されたものは菌が死ぬのでOK
黒酢、生にんにく、黒にんにく、生玉ねぎ、生長ネギ
酢やレモン汁、クエン酸の飲用はNG(鮨、料理使用程度は可)
アルコールは飲まないのがベスト(0.5%まで)
バナナ禁止
人口甘味料、保存料、発色料は避ける
栄養ドリンク、コーラなど低ph飲料は常飲はNG
<糖質について>
RAP食では糖質を制限してはいけません
<プラーク悪化の98%の理由>
①脂質の過剰摂取
②腸内細菌叢の善玉菌のご機嫌を損ねる食べ物・飲み物・食品添加物の頻回、長期摂取
③:①+② このパターンは急激にプラークがたまります
■薬
・OKの薬
EPA製剤(エパデールs(900)2P) 少なくとも2年間は先発品を使用
ビオフェルミン製剤
・NGの薬
スタチン剤(クレストール、リピトール等 免疫抑制作用あり)はNG!
一般的な動脈硬化診療の基本は、「コレステロールを薬で下げて動脈硬化の進行を抑える」ことを治療戦略と位置づけているが、その方策では永久にプラークが改善することはない。
■状態チェック
血管エコーで血管の汚れをチェック
◎最低限頸動脈エコーを実施
頸動脈エコー検査が多くの施設で行われるようになりました。
その結果、「血管プラークが**mm、IMTが**mm」という言葉が多く使われています。
これは、血管(動脈)の内膜+中膜の「厚さ」=“脂汚れの厚さ“をmmで表しています。
<頸動脈エコー結果 IMT数値>
1.0mm以下 正常
1.1-1.7mm 食習慣の改善が必要
1.8-2.0mm 食習慣の改善が必要+EPA製剤
2.1mm以上 ストイックに食習慣の改善が必要+EPA製剤
頸動脈プラークの平均IMTは、脳梗塞例で2.27mm 心筋梗塞例では2.40mm
<一般的な動脈硬化の原因の定説>
動脈硬化の原因 高血圧と悪玉コレステロール(LDL)
頸動脈エコーを受けて2.0mm以上の、時には3mm以上の恐るべきプラークを指摘されても多くの施設では何もしないで経過観察、またはスタチン剤の処方だけで食習慣の指導もなく経過観察、これが人間ドック後に当院受診された方々のよくある臨床経過です。
MRIでは血管の汚れはわからない。
プラークができたから血圧が上がる(原因と結果が逆)。
動脈硬化とLDL値は関係なし(中世脂肪は相関あり)。
血糖値とプラークの量は関係ない。
<予防・予測には8か所の血管エコーが必要>
頸動脈エコーでプラークの問題なくとも、他の血管にプラークが激しく肥厚していれば、脳梗塞・心筋梗塞は時間の問題
頸動脈の直線部分(総頸動脈)x左右2
頸動脈の分岐部分x左右2
右鎖骨下動脈
腹部大動脈
大腿動脈x左右2
脳梗塞は(マッサージなどによって)頸動脈プラークがちぎれて飛んで起こる病気ではない。脳内の微小動脈のプラークが肥厚し、その場所の血管が狭窄~閉塞し脳梗塞が発生。
<動脈硬化(プラーク)が原因で生じる病気・症状>
高血圧、腎不全、眼底出血、失明、心不全、心筋梗塞、狭心症、脳出血、脳梗塞、認知症、うつ病、頭痛、肩こり、脊柱管狭窄症などがある。
(プラークができると組織が低酸素状態になりガンになりやすい。)
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最も優先すべき『健康行動』
・マクロファージなどの自然免疫細胞の邪魔をしない
アルコール摂取、喫煙、睡眠不足、コレステロール低下薬服用(スタチン剤=免疫抑制作用あり)
・マクロファージなどの自然免疫細胞の手伝いをする
細菌・ウイルスの侵入を最小限にする(手洗い、マスク)
高脂肪食の習慣を止める(たくさんの脂肪を貪食しなければならない)
トコロテン、野菜、きのこ類を多めに摂取
ブルガリア菌プレーンヨーグルトを隔日で30g(量は厳守!)
EPAまたはDHA製剤の服用
ビフィズス菌製剤の服用(可能なら錠剤ではなく粉末・細粒を選択)