ごろにゃ~の手帳(備忘録)

備忘録的ブログ。経営やマネジメント、IT、資産運用、健康管理などについて書き留めてます。AI(Gemini)を活用して為替の動きを予測しています。

資産運用における金銀比の戦略

「金銀比(Gold/Silver Ratio)」は、歴史的に金と銀の相対的な割高・割安を判断するために用いられる代表的な指標です。

■1. 金銀比(Gold/Silver Ratio)の基本

定義: 金銀比 = 金価格(1トロイオンスあたり) ÷ 銀価格(1トロイオンスあたり)

例:金が $2,400/oz、銀が $30/oz の場合

→ 金銀比 = 2,400 ÷ 30 = 80

つまり「金1oz=銀80oz分の価値」という意味です。

■ 2. 歴史的レンジと長期トレンド(概略)

時期 金銀比の水準 傾向・背景

古代~19世紀 約10〜20 銀本位制・金銀複本位制時代(銀が相対的に重視)

20世紀前半 約40〜50 金本位制崩壊後、銀価格が下落

1980年頃(銀高騰時) 約15 ハント兄弟事件・コモディティバブル

1990〜2010年代平均 約55〜70 銀が産業用メタル化、ボラティリティ増加

2020年コロナ危機時 約120超 金の安全資産需要↑・銀の産業需要↓

2023〜2025年頃(直近) 約80〜90前後(※2025年10月時点は要最新確認) 長期平均よりやや金高/銀安圏

■ 3. 割高・割安判断の一般論

金銀比の水準 相対的な意味合い(一般論)

高い(例:80〜100以上) 金が相対的に割高/銀が割安

低い(例:40〜50以下) 銀が相対的に割高/金が割安

平均付近(約60〜70) 中立圏

→ よって、

現状(仮に金銀比 ≒ 85前後)であれば、「銀が相対的に割安」とみなす見方が一般的です。

■ 4. 投資・ポートフォリオでの活用(一般論)

(1)戦略的見方

金=安全資産(インフレ・信用リスク耐性)

銀=インフレ+景気循環・産業需要に敏感なハイブリッドメタル

→ 景気回復・インフレ局面では銀のパフォーマンスが相対的に強く、

金銀比が**低下(縮小)**する傾向があります。

(2)戦術的な利用例(あくまで一般論)

金銀比が極端に高い時(例:90〜100)

→ 銀を少し組み入れる戦略(将来的な比率回帰期待)

金銀比が極端に低い時(例:40前後)

→ 金を中心に戻す・銀の比率を縮

※ただし、短期的な価格変動・産業需給・ドル指数・実質金利などの影響も大きく、比率単独では判断できません。

■ 5. 資産運用全体での位置づけ

金・銀はどちらも非キャッシュフロー資産(配当・利息なし)

「資本保全+分散+インフレヘッジ」の一部として、

総資産の3〜5%(金中心)+銀はその1/4〜1/3程度が一般的なレンジ。

銀のボラティリティは金の約2倍前後。したがってリスク資産の一部として扱うのが適切です。